12月の論語
一、子曰く、過ちて改めざる、これを過ちという。
<読み> しのたまわく、あやまちてあらためざる、これをあやまちという。
<意味> 誰でも過ちを犯すが、それに気づきながらも改めようとしないことこそ、本当の過ちであるということ。
二、子曰く、知らざるを知らずとなす、これ知るなり。
<読み> しのたまわく、しらざるをしらずとなす、これしるなり。
<意味> 知らないことを知らないと自覚する、それが本当の知るということ。
三、子曰く、義を見てせざるは勇無きなり。
<読み> しのたまわく、ぎをみてせざるはゆうなきなり。
<意味> 人としてなすべきことが分かりながら、それを行わないのは勇気が無いためであるということ。
四、子四つを絶つ。意毋く、必毋く、固毋く、我なし。
<読み> しよつをたつ。いなく、ひつなく、こなく、がなし。
<意味> 先生は四つのことを断ち切るように言った。
自分の思いを通そうとしない。無理押ししない。頑なにならない。我を張らない。
人格を作るには、私欲や自我や頑なにならない。
五、子曰く、君子は義に喩り、精進は利に喩る。
<読み> しのたまわく、くんしはぎにさとり、しょうじんはりにさとる。
<意味> 指導者や人の上に立つ人は、何が正しいのかを知り行動する。利ばかりを追う人はありきたりの人である。
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