8月の論語
一、子貢友を問う。子曰く、忠告して之を善導せよ。不可なれば則ち止めよ。自ら辱めらるること無かれ。
〈読み〉しこうともをとう。しのたまわく、ちゅうこくしてこれをぜんどうせよ。ふかなればすなわちやめよ。みずからはずかしめらるることなかれ。
友人への忠告は節度をもって行わなねば友を失いかねない。
二、子曰く、其の身正しければ、令せずして行われる。其の身、正しからざれば、令すと雖も従われず。
〈読み〉しのたまわく、そのみただしければ、れいせずしておこなわれる。そのみ、ただしからざれば、れいすといえどもしたがわれず。
人を導くには、命令ではなく正しく行う姿で行う。
三、子曰く、與に共に学ぶ可きも、未だ與に道に適く可からず。與に道に適く可きも、未だ與に立つ可からず。與に立つ可きも、未だ與に権る可からず。
〈読み〉しのたまわく、ともにともにまなぶべきも、いまだともにみちにゆくべからず。ともにみちにゆくべきも、いまだともにたつべからず。ともにたつべきも、いまだともにはかるべからず。
学びのスタートは同じであっても、人生の航路は各々異なる。
四、子曰く、巧言令色鮮し仁。
〈読み〉しいわく、こうげんれいしょくすくなしじん。
人に言葉巧みに取り繕って接し、顔色や表情をうかがい媚びへつらう人は真の人間愛に乏しい。
0コメント